寒い季節には、ココアやホットコーヒーなどの温かい飲み物が恋しくなりますよね。
お酒の席でも、お湯割りなどの温かいものが飲みたくなる人も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、日本酒を温めて飲む方法です。
日本酒は温度によって味わいが変わる飲み物であり、なかでも温めた日本酒「燗酒(かんざけ)」は寒い季節にぴったり!
そこで今回は、自宅で簡単に燗酒を作る方法をご紹介します。
熱燗とは「燗酒」の一種。温度によって変わる、日本酒の呼び名
つい温かい日本酒全般を「熱燗(あつかん)」と呼びがちですが、実は熱燗とは「燗酒(かんざけ)」の一種であることをご存じでしたか?
燗酒とは、温めた日本酒の総称のこと。熱燗とは、50℃前後に温めた日本酒の呼び名です。
日本酒は温度によってそれぞれ呼び名がついており、燗酒だけも全部で6種に分類されます。
また、呼び名だけでなく温度によって口当たりや香りの感じ方にも変化があるのが、日本酒の面白いポイントです。
日本酒の種類にもよりますが、50℃前後の「熱燗」になると味わいがシャープに、甘口になる傾向があります。
冷やして飲むのが美味しいもの、温めると美味しいなどの特徴はお酒によってさまざまですが、自分の好みの温度帯で楽しむのがおすすめです。
より美味しくいただくには?熱燗にぴったりな日本酒の選び方
せっかく日本酒をいただくなら、そのお酒の特徴・魅力を存分に引き出せる飲み方で楽しみたいですよね。
熱燗に向いている日本酒は、主に純米酒・本醸造種の2種。
醸造アルコールを添加せずに造った純米酒は、お米由来の甘味・旨味を、本醸造酒はしっかりとした味わいとシャープなキレを感じやすいのが特徴です。
この2種は温めることで旨味が増し、コクの深さを一層楽しめるようになります。
対して、熱燗にあまり向かないのが吟醸酒・大吟醸酒。
華やかでフルーティな味わいが魅力の吟醸酒・大吟醸酒は冷やして飲むのが一般的であり、温めることでその特徴が損なわれてしまうことも。
とはいえ「絶対にこの温度で飲まないとダメ」といった決まりはないので、お好みの温度帯を探して楽しんでみてくださいね。
特別な道具がなくてもOK!自宅でも簡単にできる、熱燗の作り方
居酒屋で飲む熱燗を想像すると、徳利やちろりといった特別な道具を使うイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、自宅ではそのような道具を用意するのも、なかなか難しいもの。
そこで今回は、特別な道具なしで熱燗をつける方法をご紹介します!
自宅でも簡単かつ安全に作れる方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
一番おすすめなのは、湯煎でじっくり温める方法
一番おすすめかつ、安全に作れるのは、やはり湯煎でじっくりと温める方法です。
<用意するもの>
・深めの鍋
・お好きな日本酒
・徳利(なければ背の高いカップ、湯呑みでもOK)
<作り方>
①徳利に日本酒を8分目まで注いで、口にラップをする
②鍋に水を張り、水量を調整
(徳利の半分くらい浸かるのがベスト)
③鍋を火にかけ、沸騰したら火を止める
④鍋に徳利を入れて2〜3分温める
(つける時間によって温度は変わる)
⑤徳利の口までお酒が上がってきたらOK
一般家庭にある調理器具のみで作れる方法です。
温めすぎて吹きこぼれることがないように、十分に注意してくださいね。
ぬる燗なら、さらにお軽に電子レンジでもOK
ぬる燗の温度(40℃)であれば、電子レンジでもっとお手軽に作る方法も!
<用意するもの>
・お好きな日本酒
・電子レンジ対応の徳利(なければ背の高いカップ、湯呑みでもOK)
<作り方>
①徳利に日本酒を入れ、口にラップをする
②500Wの電子レンジで、50秒加熱する
③ラップを外してマドラーで混ぜ、温度を均一にする
高温になりすぎると突沸の恐れがあり非常に危険なので、温めすぎには注意が必要です。
電子レンジから目を離さないよう、ご注意のうえお試しくださいね。
SAKARI onlineで購入できる、燗酒におすすめの日本酒はどれ?
多くの種類の日本酒を展開している日本盛。
ここでは、日本盛の公式オンラインサイト「SAKARI online」で購入できる、燗酒におすすめな日本酒をご紹介します!
超特撰 惣花
芳醇な香りとまろやかな口当たり、すっきりした喉ごしや気品あるコクが特徴であり、日本盛のロングセラー商品。
明治時代から続く伝統の味であり、特にぬる燗で飲むのがおすすめです。
少し温めて飲むことで、惣花本来の調和が取れた深い味わいをより一層感じられます。
「惣花」とは“皆にもれなくふるまう”という意味があり、お祝いの席にもぴったり。
新年のお祝いやお歳暮の贈り物として、ぜひいかがですか?
生原酒本醸造 200ml ボトル缶
濃厚なコクと、しっかりとした味わいが魅力の本醸造酒がボトル缶に!
徳利やカップに移さなくてもボトルをそのまま湯煎できるので、熱燗を作るのにぴったりな形状です。コンパクトサイズなので、アウトドアにもおすすめ。
※「生原酒ボトル缶」で熱燗を作る際は、必ずキャップを開けて温めるようにしてください。酸化を防ぐために液体窒素を入れています。 温めると窒素が膨張するためキャップを開けておかないと事故につながる恐れがございます。 また、大変熱くなりますのでやけどに充分ご注意ください。
火入れをしていない生原酒なので、まずはそのまま飲んでフレッシュな味わいをお楽しみください。その後湯煎して温度による味の違いを感じてみると、さらに楽しみが広がります。
日本盛 上撰
すっきりとしたキレのある味わいと、爽快な喉越しが自慢の1本。
温めても冷やしても、どちらでも美味しくいただけるお酒です。
ラベルにも堂々と「日本盛」の文字があるように、古くから愛される看板酒であり、日本酒ツウな人のなかには「日本盛といえばこの味!」という人も多いのではないでしょうか。
年末の時期には華やかに装飾された限定パッケージ版が発売され、手土産としてもおすすめです。
今年の冬は、熱燗で体の芯から温まろう
熱燗というと、居酒屋さんや屋台などの飲食店や外出先で飲むイメージがありますが、自宅でも簡単に作ることができます。
飲み慣れている銘柄であっても、温度が変わるだけでまるで別のお酒かのように味わいが変化するのが、日本酒の面白いポイントでもあります。
いつもとちょっと気分を変えて、熱燗で体の芯から温まりながら、寒い冬を乗り越えましょう!