圧巻の技術、菰巻(こもまき)実演について
日本酒というと、樽に入った物をイメージされる方もいらっしゃるかと思います。
お正月やお祝いの席などで、鏡開きを行っている映像をご覧になった事もあるかもしれません。
この樽の事を、菰樽(こもだる)といい、日本酒とは切っても切り離せない関係なのです。
そもそも菰樽(こもだる)って何?
先に書いたように、お祝いの席で目にする事が多い菰樽(こもだる)。
「こも」と呼ばれる銘柄を刷り込んだむしろを巻き、縄で締め上げる事で、樽を保護しています。
その歴史は古く、なんと江戸時代から続いているのです。江戸時代、船で酒を運ぶ際に樽が割れないよう、巻き始めたのが始まりとの事。
この菰樽の仕上げである、菰巻き(こもまき)をする職人の事を、日本盛では荷師(にし)といい、熟練した技術が必要なのです。
菰巻き(こもまき)について
1. 菰(こも)をあてて、銘柄が中央にくるように、巻きつけます。
2. 巻いた菰(こも)をわら紐で縫い付けます。
3. 底と上部の形を、丁寧に整えます。
4. 立縄(たつなわ)をかけていきます。
この立縄(たつなわ)のかけ方で、技術の差が出ます。
しっかり形を整えたら完成です!
あっという間にキレイに仕上がりました!
余談ですが、上部の縄の模様、何かに見えませんか?
めでたさの象徴である「亀」をイメージした亀甲紋様で仕上げています。赤紙は「鶴」(頭)に見たてて「めでたさ」を表しています。
縁起がいい物として使われているからこその配慮ですよね。
動画も載せているので、圧巻の菰巻き(こもまき)の様子を、是非ご覧ください。